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在野の社会学研究者による尽きなく生きることの社会学

社会学(海外)

マックス・ウェーバー「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)(1989/01/17)マックス ヴェーバー商品詳細を見る ・ウェーバーの過小評価 結構昔のことだけれど、京都市図書館にウェーバーの『プロ倫』が置いてなくて愕然としたことがある。 なんとなく読み返してみ…

ウルリヒベック「危険社会」

危険社会―新しい近代への道 (叢書・ウニベルシタス)(1998/10)ウルリヒ ベック商品詳細を見る ・現代の見取り図 この本の社会分析における価値は、マルクスの『資本論』のそれに匹敵するとわたしは思っている。『資本論』は、1867年に公刊されてから1970年く…

ユルゲン・ハーバーマス「公共性の構造転換」

公共性の構造転換―市民社会の一カテゴリーについての探究(1994/06)ユルゲン ハーバーマス商品詳細を見る ・ハーバーマスがやりたかったこと 「ハーバーマスについて知りたいんですけど、何を読めばいいですか?」という質問をたまに受ける。たしかにハーバー…

デイヴィッド・ライアン「監視社会」

監視社会(2002/11)デイヴィッド ライアン商品詳細を見る ・「監視社会」論の意味 ここ最近、現代社会学の周辺では「監視社会」という言葉がブームになっている。もちろんこの分野をフォローしていない人にとっては全く馴染みないものかもしれないけれど、近…

二クラス・ルーマン「信頼」

信頼―社会的な複雑性の縮減メカニズム(1990/12/10)ニクラス・ルーマン商品詳細を見る ・ルーマンは解説より本書を読もう 二クラス・ルーマンといえば、難解で知られる社会学者である。たしかに抽象的な話が延々と続いて、いったいなにを言いたいのか分からな…

アンソニーギデンズ「モダニティと自己アイデンティティ」

モダニティと自己アイデンティティ―後期近代における自己と社会(2005/05)アンソニー・ギデンズ商品詳細を見る ・日本で大人気の社会学者 現実の社会に現れている現象をスッキリと説明する「言葉」を開発すること、これが社会学のひとつの使命である。たとえ…