生涯ランキングーアニメ編ー
評論編・小説編につづき、つぎはアニメ編。ちょっと気が楽になる。
小説編のランキングを見返してみると、あんがいエンタメっぽいのが少ない。こういうのはいけない。アニメ編は気をとりなおして、欲望のままに書いていこう。
ただ、アニメ編に関しては、あまり語ることがない。いろんな人が散々語っているから、いまさら何を語ることがあろうか。
でも、まあとりあえずいってみよう。
※ちなみにテレビ放送のアニメに限定。劇場版は「映画」だと思うから。
※あと、漫画原作でもわたしが「アニメ」のイメージが強いものはアニメにカウント。
生涯ランキングーアニメ編ー
これ初めてみたとき、けっこう衝撃だった。だって何にも「物語」がないから。いわゆる「日常系」とよばれるものの代表作だけれど、なぜ「物語」もないのに、ずっと見続けられるのかが疑問だった。
まあたしかに女の子は可愛いけど。その女の子がうだうだと日常を過ごしているだけなのに、ずっと見続けられるというのは、ほんとうにアニメっておそろしい。
ちなみに初めてメンバーが演奏するシーンは、なぜだか泣ける。これもなぜだかわからない。有名なんだけど結構不思議な作品だと思う。あと、やっぱり、ごはんはおかずではない。
第9位 P.A.WORKS『SHIROBAKO』(2014)
この生涯ランキングで、最新の2014年。新しいのに、よく入ったね。
これもいってしまえば、可愛い女の子がアニメ作ってるだけなんだけど、いい。それでいい。もしかしたらみゃーもりは女性キャラでいちばん好きかもしれない。
ちなみにオススメのシーンは、第3・4話あたりの「あるぴんはいます」の会議室シーン(たぶんこれを挙げる人は少ない)。何度みても泣けてくる。ああ、アニメつくってる人って、ほんとうにアニメが好きなんだなあと思える。ものを作ることの気持ち良さ、逆にからいえば業のようなものを感じる。「結局俺たち好きなんだから、仕方ないじゃん」みたいな。そういうの好き。
ここにハルヒが入ってくる。やっぱりいいよね、ポニーテール。
いくつになっても男の子は、美少女にひっぱりまわされたいし、異世界に行ってみたいのである。
第7位 シャフト『化物語』(2009)
僕は好きだよ、シャフト演出。やっぱりおしゃれだし、センスあると思う。ああいうほの暗い予兆の静けさって、いいよね。そういう意味では、誰もやったことのない表現を見つけたと思う。
ちなみに好きなのは、「終物語(蛇の撫子のやつ)」の貝木。空港のトイレで自問自答するところとか、ホテルでひとり作戦を練っているシーンとか、かっこいよくてしびれる。
なんどみても泣いてしまう。ラストもいいし、4・5話あたりの戦闘シーンもいい。たぶんこれを作った人は、ほんとうにアニメとか特撮が好きなんだろうと思う。まさにファンがつくったリスペクトアニメ。「おれたちこういうのが心の底から好きなんだけど、お前はどう?」という声が聞こえてきそう。
好きです!
第5位 シャフト『魔法少女まどかマギカ』(2011)
これ見たときは頭を鈍器で殴られたような感じだった気がする。ああ、こんなアニメがありなのか、と思った。絵も音楽もいいよね。萌えだけがアニメではないのだ。
ただ一般人に薦めづらいのが難点。
第4位 JC STAFF『とある魔術の禁書目録』(2008)
夜中にたまたまチャンネルを回していたら、見つけてしまった。たしかそのころはまだあんまり深夜アニメをみていなかったので、けっこう衝撃的だった。おもしろいじゃん!すごいじゃん!
ちなみにおもしろいアニメって、ちょっと緊張感のある仄暗い静けさがある。『魔術』も『化物語』も『まどか』も。まあ『ハルヒ』もそうか。なぜそれがいいのかは分からない。
『とある』の好きな回は、3つ目くらいの御坂がはじめて主役になる回。橋の上のシーンとかいいよね。ベタなんだけど、しっかり泣ける。
第3位 ProductionI.G『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』(2002)
SACのほうね。けっして押井守のほうではない。男の子が好きな要素を全部入れ込んだアニメ。高校生のときに見なくてよかったと思う。あやうく黒歴史できるほどの中二病伝染力がある。
ここで一点してほのぼのアニメ。やさしい、やさしいお話。これもチャンネルを回していてたまたま途中から見て、そのまま泣いてしまった。2話に1話は泣ける。
ただ、泣ける回を考えてみるとレイコさん(亡くなった主人公の祖母)が出てくる回が多い。『仮屋』の話とか。「一度も会ったことのない人とのつながりを感じる」という所作じたいが好きなのかもしれない。
第1位 GAINAX『新世紀エヴァンゲリオン』(1995)
まあ、それはそうですよ。不動ですよ。
おしゃれでかっこいいアニメの走り。やっぱりすべてがかっこいい。
たまに『エヴァ』の内容についてうんぬん語る人がいる(「自我」がどうとか「神」がどうとか)けれど、たぶん目が節穴なのだと思う。あのアニメに内容なんてものはない。一切ない。
あるのは、雰囲気だけ。いわゆる「哲学」や「宗教」っぽい要素も、すべてかっこいい雰囲気をつくる小道具にすぎない。そのことは理解しておいたほうがいい。
では、まとめ。
第9位 P.A.WORKS『SHIROBAKO』(2014)
第7位 シャフト『化物語』(2009)
第5位 シャフト『魔法少女まどかマギカ』(2011)
第4位 JC STAFF『とある魔術の禁書目録』(2008)
第3位 ProductionI.G『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』(2002)
第1位 GAINAX『新世紀エヴァンゲリオン』(1995)